あゆみ

 「府中おもちゃの病院」は昭和58年(1983年)開設、昨年(2023年)四十周年を迎えました。市役所の有志の方が立ち上げリサイクル運動の一環として市が運営してきました。平成14年(2002年)NPO法人「府中リサイクル推進協会」の設立を機に「おもちゃの病院」は市の委託事業の一つとして当推進協会に移管され今日に至っています。ドクターですが開設当初市役所の呼びかけに応じて参加したボランティア仲間が増えて「おもちゃの会」を名乗るようになりました(ドクター紹介はこちら)。ドクターだれもが自他共に許すおもちゃ好き、開院当日にはいそいそと出勤して、元気を取り戻したおもちゃを抱えてにっこりする子供さんたちの様子をはげみに、持ち込まれたおもちゃの修理にいそしんでいます。これまでの実績は、診察したおもちゃは12,890個(令和4年3月)、修理成功率は約90%ですが、年々複雑なおもちゃの割合が増しており、その日のうちに修理完了に至らず、自宅に持ち帰ってじっくり取り組む重症のケースも増えています。ドクターたちはそれぞれ腕に覚えのある人が多いのですが、得意分野の技術を教え合い、修理技術に磨きをかけておもちゃの多様化に対応しています。
またメンバーが修理に打ち込めるように、受付専門の女性(2名)も活躍しています。

治療(修理)実績

この39年間の実績は、診察したおもちゃは約14,617個(2024年3月)、通算治癒率は90%ですが、最近の5年間では91.7%となっています。